サブプライムローン問題と為替相場

 相次ぐ米国の経済指標の悪化を受けて、為替市場では米ドルは急落。損失カットの連鎖反応も絡んで、103円台まで下落しました。これに伴い主要通貨もクロス円で下落。最近人気のFX(外国為替証拠金取引)では、強制ロスカットに追い込まれた投資家も出ているようです。
 FRBのバーナンキ議長は今週27日、米下院金融サービス委員会で行った証言の質疑応答で、サブプライムローン問題に絡み「政府はあらゆる選択肢を検討しておく必要がある」と述べ、公的資金投入などブッシュ大統領が拒否している対策についても検討の必要性を強調しました。
 バーナンキ議長は「1930年代の大恐慌時代のような政府支援は必要か」との質問に対し「これまでの対策で全般的には足りている」と述べたましたが、同時に「柔軟に構えておく必要がある」と指摘し、サブプライム問題の金融市場に与える影響が深刻化した場合には、公的資金投入など政府の直接支援も検討すべきだとの考えを示唆しました。
 米保険最大手AIGは28日、07年10~12月期決算で、サブプライムローンの焦げ付きによる金融保証業務での損失などが111億2000万ドル(約1兆1700億円)に膨らみ、52億9200万ドル(約5500億円)の大幅赤字に転落したと発表しました。前年同期は34億3900万ドルの黒字だった。欧米の大手金融機関の間ではサブプライムローン絡みの損失計上が相次いでいるが、保険会社の損失額としては最大規模。
 今後、円高ドル安がどこまで進むか分からなくなってきました。米国経済の悪化はもう少し先になってから顕著にあらわれる可能性が濃厚との意見も多かったことから、1ドル100円割れもあるかもしれませんね。
 それにしてもサブプライムローン問題はかなり深刻な影響をマーケットに及ぼしています。



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2008年03月01日

Posted by Vernus at 16:45 │日記

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